2016年3月15日火曜日

お金になった動物たち(その3.3.1・日本国)

どーも、ロン毛です。

このシリーズでは、お金になった動物全てのいわれを紹介する予定はありません。
でも、やっぱり我が国のことですから全部紹介しておきましょうね。

残っているのは「旧一円券(1885年発行)のネズミ」「C五千円券(1957年発行)のライオン」
これは難航しています。




今回は、旧一円券について。

Old 1 Yen Bank of Japan silver convertible note
大黒様の足元にネズミ

大黒様の足元にネズミがいるんですけど、まず一つ目の疑問。

「大黒様の足元に、なんでネズミがいるんだよ?」ってこと。
「これコメ狙ってね?」と思ったわけですw

ここでぼくは新しい知識をゲットします。「ネズミは大黒様の使者」ってことを(倒置法)


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安田(2012)によれば、「18 世紀後半には、大黒天と白鼠は強く関連づけられ、白鼠は大黒天の使者として富貴をもたらす存在としてみなされていた。」とされ、「大黒天の使者として鼠を霊獣としてみている」とあります。


そうなんだ・・・知らんかったょ、大ちゃん///

んで、このお札には、ネズミにまつわる面白い話もありました。

「大黒札」と言われるこの旧一円券や、同じ図柄で同じ発行年である旧十円券などには、紙質強化のためにコンニャク粉を紙に混ぜていたんです。

でも、そのせいでよくネズミの食害にあっていたそう(日本銀行, 2004; お札と切手の博物館, 2008)。

10yen notebank 1885
見た目は旧一円券とほぼ同じ旧十円券


んで、動物園飼育員としては『このネズミはいったい「なにネズミ」なのか?』ってことが気になります。

・・・が、これがヤバい。

だって、ネズミ目って全哺乳類の半数近くを占める約2,000種類以上が全世界に生息するんです。我が国だけに絞っても、30種近くいるんですね(本川ら, 2006)。

飽きるまで、調査してみますwww

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[引用・参考文献]
本川雅治, 下稲葉さやか, 鈴木聡. 日本産哺乳類の最近の分類体系 -阿部(2005)とWilson and Reeder(2005)の比較-, 哺乳類科学, 46(2): 181-191, 2006
日本銀行(2004). 「大黒札」、「裏白二百円」、他にも通称を持つお札はあるのですか?- 通称で親しまれている日本銀行券 -, 1-2, https://www.boj.or.jp/announcements/education/data/are02h.pdf (アクセス日:2016.3.15)
お札と切手の博物館(2008). 紙幣の中の動物(6) ネズミ, お札と切手の博物館ニュース, 2008/7/1, vol.24, 6
安田容子(2012). 江戸時代後期における動物観に関する研究 -鼠を中心にして- 論文内容要旨, 1-5, http://ir.library.tohoku.ac.jp/re/bitstream/10097/59073/1/G1H230149.pdf (アクセス日:2016.3.15)

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