びろびろぼよ~んwwwww
今回の看板アーカイブもエゾシカから。ぼくの飼育キャリアを形成してくれた偉大な動物たちです。
まずはこちらをご覧ください。
---------------------------------以下、看板から引用
明治初期、エゾシカは乱獲などで絶滅の危機にあり、1889(明治22)年に狩猟禁止となりました。
主食のエゾシカの減少で、エゾオオカミもその数を減らしていました。しかし、オオカミは家畜を襲うという理由で駆除され続け、1896(明治
天敵を失ったエゾシカは、どんどん増え続けます。現在では逆にシカの増えすぎが問題化し、駆除されています。他の地域のオオカミを北海道に再導入しようという考えさえあります。
エゾオオカミは悪いヤツだったんでしょうか?
今のエゾシカは悪いヤツなのでしょうか?
一体、誰が悪いのでしょう???
---------------------------------引用おわり
この看板と同様なことをフィーディングタイムでも、お客様にお話してきました。
最後の一文ですが、誰が悪いのかってズバッと言えば『人』ってことになりますよね。
でも、ちょっと考えてみると・・・生粋の道民であるぼくは、「これって自分のご先祖様を批判していることにならね?!」って思ったわけです。
100年以上前、ぼくのご先祖様たちは、この北海道の厳しい自然環境の中に、それこそ決死の思いでやってきて開拓していったんだと思います。
ご先祖様たちの血の滲むような努力の結果が、今ぼくが暮らす豊かな北海道なわけです。
というわけで、2010年春に、この看板は撤去して以下のものに変更しました。
---------------------------------以下、原稿から引用
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写真が見つからず原稿から(;´Д`) |
100年前の北海道は、開拓の歴史の中にありました。今の豊かな北海道があるのは、先人たちの努力によるものです。
この時期、エゾシカは乱獲や大雪などで絶滅の危機にあいます。1889(明治22)年には、狩猟禁止となって保護されました。
一方、主食のシカの減少で数を減らしていたエゾオオカミは、「家畜を襲う」という理由で駆除され続けます。1896(明治
天敵を失ったエゾシカは増えていきました。そして、今、エゾシカの増えすぎが大問題です。
100年前、どうしたらよかったのでしょうか?
今、増えすぎたエゾシカはどうしたらよいのでしょう?
100年後、野生動物と人はどうなっているでしょう?
---------------------------------引用おわり
ウチの動物園は、「お客様に環境についてお話すること」が不文律になっています。
だけど、動物がらみの環境問題は、どうしても人がワルモノになってしまいがちです。
言ってしまえば、「ヒトが絶滅するのが地球にとって一番よくね?」ってなっちゃいます。
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マカロニくんと未来を考えたい |
でも、環境を良くすることができるのも私たち人ですよね。
そんなことを担当動物と一緒に伝え、そして、お客様と一緒に考えられる動物園教育者でありたいなって思ってます。
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